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作家のC.W.ニコル氏だったと思うんですが、「狩に出るときには腹を満たして出かけてはいけない」と教えられたそうです。すなわち、狩に出て生き物を殺すことが許されるのは、自分が空腹で、自分が生きるために殺して食わねばならない、だから殺生を許される、という考えなんだとか。 釣りはよい趣味だと思います。人間にはもともと狩猟本能があり、肉や魚を食って生きる生き物。釣った獲物は料理しておいしくいただき、河川の恵みに感謝する。持ち帰って、御近所に配るのもまたよし。これをして動物愛護がどうこうというのなら、それが人間の業というものだと答えます。 でも、食いもしない魚を釣るのは、「狩人」の風上にも置けない行為と断言します。 釣りは楽しい?そうでしょう。でも、魚を殺すのはかわいそう?そうですね。だから、魚を釣っても、必ず逃がしてあげる?なんでですか? それなら最初から釣ったりしなさんな。 モデルガンで野良猫を撃っている少年がいたとします。猫は泣き叫び逃げ惑い、少年がそれを追いかけています。あなたはその子を捕まえて注意しました。そしたらこういいました。 「殺したりはしないよ」 少年にしてみれば、銃で猫を撃つのはさぞや楽しいのでしょう。狩猟本能が騒ぐのでしょうね。でも、猫を「殺す」のはかわいそう。だから、モデルガンで死なない程度にやればいい。そんならいいやとあなたは少年を許しますか? 楽しいからといって許されることと許されないことがあります。「キャッチアンドリリース」を前提にしたスポーツフィッシングは、「動物虐待」以外の何者でもない。彼らはなぜ、動物虐待で告発されないのでしょうか。 P.S. 他のブログを見ていると、「小さな魚は」逃がす行為とキャッチアンドリリースを比べている例もありますが、上記の観点から見ればまったく違う行為なのだと自分は考えます。食うつもりでとるのと、食うつもりもないのにとる事は、天と地ほども違うのだと言いたい。
by flight009
| 2005-02-07 23:04
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