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本当に反省しているのだろうか

16歳の少女が、資産家からお金をまき上げていたという
Excite エキサイト : 社会ニュース
 資産家の独居老人から、計97回にわたり現金約1430万円を脅し取ったなどとして警視庁少年事件課は29日、東京都町田市の無職の少女(16)や高校生3人を含む少年計6人を恐喝や詐欺容疑などで逮捕したと発表した。少女らは、脅し取った金を使って健康ランドで飲食したり、タクシーで山梨県の遊園地に繰り出して遊んでいた。「弱い者いじめをして反省している」などと供述、容疑を認めているという。【佐々木洋】

一言で言うのであれば、本当に反省しているんだろうか。

最近、この手の事件はよく見るように思います。でも、その中で共通して、私が非常に違和感を感じるのは、つかまったとたんに「犯人」が、実にしおらしくなること。
 少女は、長距離トラックの運転手の母と弟の3人暮らし。「中学時代にいじめに遭って、友人が少なかった。金があると周りからちやほやされる。金で友人を買っていた」などと供述しており、一緒に遊んだ友人には小遣いとして1万円を渡すなどしていた。

この手の事件だと、「いじめが」「両親が」とか、「友達が欲しかった」「寂しさからつい」なんて言い訳が毎度のこと。逆に言えば、「こういうことが言い訳になる」ということを、「学習」してしまったのではないでしょうか。

昔、あるテレビ番組で「いじめ」を扱っていたとき、「学校では受験受験で、ストレスが多すぎて、個性を尊重してくれないというか...」みたいなことを、「いじめた」側の生徒が延々と並べていました。テレビ番組もテレビ番組で、「彼らもまた被害者と言えそうです」という論調であり、「悪いのは社会だ、その代表である学校だ」と、いう結論でくくっていたと記憶しています。
自殺してしまった、人が一人死んでしまった、というのに、何ていいぐさだ、そんなことが言い訳になるか、そう思っていたんですけれど、どうやら、この国ではそういうことが立派に言い訳として通るようです。

子供は、バカじゃありません。「いいわけ」を与えてやれば、それを立派に活用します。今回の事例も、そういうことが言い訳として通ってしまえば、今後もこういう事件は増えてゆくことでしょう。

「自分よりも弱いものをくいものにする」という、人間として、もっとも恥ずべき行為、それを常習犯的に繰り返してきた彼女たちが、逮捕されて、ごくわずかの時間に、本当に自覚したというのでしょうか。はっきり言って、信じられません。

「そんなのが言い訳になるか」
問答無用のカミナリ親父の一喝が、何よりも必要な時代なんじゃないでしょうか。
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by flight009 | 2006-09-30 16:00 | 治安と安全について思うこと

数字の落とし穴

ひさびさに、「数字の落とし穴」を見つけました。
Excite エキサイト : 社会ニュース
 従業員1000人以上の大企業の80%に、心の病を理由にして1カ月以上休んだ社員がいることが厚生労働省の調査で分かった。1カ月100時間を超える残業をした社員がいる大企業も44%に上った。


この記事を読んでどう思うでしょう?「大企業はやっぱりストレスが多いんだ」とか、「大企業が人を大事にしていない証拠だ」とか、思った人はいませんか?

そう思ったとしたら、あなたは「数字の落とし穴」に、まんまとはまったことになります。

ここのトリックは、「休んだ社員がいる」「会社の」数を調査していることにあります。
当たり前のことなんですが、大企業であれば、社員が多いので、「休んだ社員がいる」可能性は、それだけでも高くなります。純粋に確率の問題だということです。(「へそ踊りを踊れる社員」がいる率だって、同じってことです。)
問題は、「その要因」以上に、その確率が高いのか、ということになります。

では、調査結果を検討してみましょう。
それによると、過去1年間に心の病で休業した社員が1人以上いる会社は全体の3%。会社の規模が大きくなるほど増え、従業員数が300-499人で41%、500-999人で66%、1000人以上は82%だった。
 休業が1カ月以上に及んだ社員がいる割合を同様に規模別でみると、それぞれ35%、63%、80%だった。


「心の病で休業した社員」をモデルで考えて見ましょう。
人数の幅があるので、その中央値をとり、(1000人以上は、刻みを考えて1250人とします。)
400人の会社で41%、750人の会社で66%、1250人の会社で82%の会社に、
該当する社員がいると仮定します。これは、
400人の会社で59%、750人の会社で34%、1250人の会社で18%の会社に、
該当する社員が一人もいない、ということになります。
これから、それぞれの状況で「ある社員が該当する社員である確率」を計算すると、
400人の会社で0.132%、750人の会社で0.144%、1250人の会社で0.137%
と、いうことになります。

こう計算してみると、会社の規模と、「社員個人が、心の病で休業する確率」は、少なくともこの統計結果では、会社の規模によりほとんど変わらないことがわかります。(むしろ、中規模の会社が深刻である可能性がある。)

次に、「休業が1カ月以上に及んだ社員がいる割合」で、考えて見ます。同様に、
400人の会社で0.108%、750人の会社で0.122%、1250人の会社で0.129%

と、なります。

こちらは、確かに会社の規模が大きくなるにつれ、上がってゆく傾向があります。
ただ、「1ヶ月以上休業」することを、許容している、ということが前提ですから、当然、大企業のほうが多くなるのは当然という気もします。

もちろん、過労死をはじめとした種々の問題は深刻です。それに対して、対策が不要であるとか、そういうことを言いたいのではありません。ですが、こういう「誤解」を招くような数字の使い方は、やはりいただけません。これくらいの「分析」をしてから、報道するのが、本当のマスコミの使命だと思うのですが....

いずれにせよ、こういった数字にだまされないよう、気をつけたいものです。
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by flight009 | 2006-09-30 00:06 | マスコミに思うこと

お手並み拝見

米国の科学者が中心となって、冥王星を惑星からはずすことへの異論が出ているという。
Excite エキサイト : 社会ニュース
 署名の呼びかけ文は「我々はIAUの定義に同意できず、使わない。よりよい定義が必要だ」と訴えている。そして、IAUには1万人近い会員がいるのに、採決に参加したのはわずか400人余りだったと指摘し、09年の次回総会まで放置すれば、教育や社会を混乱させると主張した。

 UPI通信によると、スターン博士は来年、天文学者ら約1000人を集めて、代わりの定義を作るための会議を開こうと計画している。

ネットの意見を見ると、おおむね批判的な意見のようですが、自分としては「お手並み拝見」というところでしょうか。

もともと、「惑星」というのは、「惑(まど)える星「」という意味です。それはどういうことかというと、地球から見たときに、そのほかの大半の星のあいだを、まるでさまようがごとく移動して見えるからです。
簡単に書きましたが、これは「天動説」の時代からの話で、コペルニクスにより「地動説」が提案され、ガリレオなどの努力により「定説」となるまでは、惑星というのはさぞや不思議な星だったでしょう。

ちょっと面白い話があったのでリンクします。
コペルニクスの地動説(1543)

ちなみに、このころ惑星は火水木金土の、5つしかなかったわけです。
望遠鏡その他の観測技術の発達により、その後、惑星が次々と発見され、「冥王星」の発見で、9つまで増えました。しかし、10番目の惑星ではないか、と、いわれた2003UB313あたりから、話がややこしくなってきました。

【参考URL】
http://www.rweb.ne.jp/astro/news/news0510.pdf

この時点では、惑星というのは、太陽の周りを公転している天体で、小惑星や彗星ではないもの、という程度の認識だたっと思います。ところが、小惑星の中にも、冥王星の半分くらいの天体もあるともいうし、冥王星よりも大きな天体が発見されてしまうわ、それ以上に大きな天体がありそうだということになるわで、そんなあいまいな考えじゃ、どうにもならなくなってきたわけです。そして、今回の騒動に至るわけです。

今回の騒動は、我らが「太陽系」の、世紀の仕切り直しです。そう簡単に、結論が出るわけでもないと、自分も思います。だから、米国の天文学者が「新しい定義を考える」というのであれば、それは大変に結構なことです。その結果、今の定義よりも鮮やかで、客観的な定義ができるのであれば、それはそちらにしたって構わないでしょう。

でも、それができなかったらそのときは、あきらめてみんなに従って欲しいと思います。それができなかったとき、宇宙開発で世界をリードしてきた米国は、その権威を地に落とすでしょう。

なぁに、冥王星は逃げやしません。ここはじっくりと、彼らのお手並み拝見と行きましょう。
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by flight009 | 2006-09-03 21:44 | 科学技術について思うこと