安全は...

Excite エキサイト : 社会ニュース

「安全は心と時間のゆとりから」

これは、連休中に箱根のドライブインで見かけた、静岡県警の掲示していた標語です。

自動車も電車もおんなじことのはずなんです。電車の運転士はプロだけど、いや、プロフェッショナルほど基本は忠実に守るものなんです。

報道も、一時の過熱からやっとさめて来て、いろいろな問題点が浮き上がってきました。
安全ということを第一にする職場は、公共交通に限りませんが、「厳罰主義」や「余裕のなさ」が、安全ばかりか、品質や効率にも影響することは、常識です。

JR西日本は、「無駄」と「余裕」をとりちがえていたと思います。生産現場では、「無駄」は省きますが、「余裕」を無くすことは、かえって生産効率を低下させるものです。

「安全第一」のもともとの言葉は、
「安全第一・品質第二・生産第三」だとか。
これは、決して理想論ではなく、めぐりめぐって企業の活動を活性化させる「経営哲学」の一つであって、それが立証されて、世界中に広まったと聞きます。

「情けは人のためならず」と、いいます。
念のために言いますと、これは、「人に情けをかければ、必ず自分に還ってくる。だから人には情けを施しなさいよ」という意味です。この心、最近失われてきたように思いますが、この大事故から、われわれももう一度基本に帰らねばならないでしょう。
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# by flight009 | 2005-05-12 07:04 | 科学技術について思うこと

民意と官意と大きな声 ~外来生物法のパブリックコメントから~(6)

民意と官意と大きな声 ~外来生物法のパブリックコメントから~(5)の続き

さて、ここで、上流から追ってゆくか、下流か追ってゆくか悩ましいところですが、下流から追ってゆくことにしましょう。

オオクチバス小グループ会合の、議事等は、前述した下記のURLに揃えられています。
(最後の会合の議事録は、ようやくアップされたようです。)

特定外来生物等の選定について

まず、「オオクチバス小グループ会合」の、メンバーを見てみましょう。


委員
多紀保彦(座長) (財)自然環境研究センター理事長
瀬能宏 神奈川県立生命の星・地球博物館学芸員
中井克樹 滋賀県立琵琶湖博物館主任学芸員
細谷和海 近畿大学農学部教授
丸山隆 東京海洋大学海洋科学部助手
水口憲哉 東京海洋大学海洋科学部教授
利用関係者
橋本啓芳 全国内水面漁業協同組合連合会専務理事
來田仁成 (社)全日本釣り団体協議会専務理事
高宮俊諦 (財)日本釣振興会副会長・外来魚対策検討委員会委員長

この中で、終始指定に慎重な意見をおっしゃっていたのは、水口委員と、釣り関係の団体の代表である來田氏と高宮氏、他の委員と、漁業団体の代表である橋本氏は、程度の差こそあれ、「指定が必要」というスタンスを終始とっています。特に、瀬能氏、中井氏、細谷氏らは多くの資料を提示して、必要性を訴えました。

...で、実際の議論なんですが、傍から無責任に見ていると、まぁ、へたなドラマよりも面白いくらい荒れまくってます。次回以降、触れてゆきたいと思います。

それで、今回は皆さんにお願いなんですが、これらの委員について、どういう人々なのか、何らかの情報をお持ちでしたら、ぜひお寄せください。
(また続く)
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# by flight009 | 2005-05-05 19:40 | 連載-民意と官意と大きな声

民意と官意と大きな声 ~外来生物法のパブリックコメントから~(5)

民意と官意と大きな声 ~外来生物法のパブリックコメントから~(4)の続き

すっかり間が空いてしまいました。すみません。
で、予告どおり、専門家会合の内容について追ってゆきたいと思います。

毎度おなじみ、環境省の資料です。
特定外来生物等の選定について

まず、その専門家会合の位置づけを確認しておきたいと思います。

外来生物法では、「主務大臣は、第一項の政令の制定又は改廃(特定外来生物の指定のこと)に当たってその立案をするときは、生物の性質に関し専門の学識経験を有する者の意見を聴かなければならない。 」
と、されています。

専門家会合とは、この条文により開催されたものでしょう。

で、この専門家会合というのが、実は結構複雑な構造をしています。
簡単に言うと、3段構造をしていて、
「特定外来生物等専門家会合」というのが、総元締め。
その下に、「特定外来生物等分類群専門家グループ会合」というのがあって、各生物種ごとに設けられており、バスについては「魚類グループ会合」というものがあります。
しかし、実際にバスについての議論が行われたのは、「魚類グループ会合 オオクチバス小グループ会合」で、ここが、意見を「魚類グループ会合」に上げ、そこから総元締めにあがり、最終的な「意見」が述べられたわけです。

実際には、各グループの座長は上部委員会の委員であり、全体としては一つの委員会なのですが、じつは、この構造の複雑さが今回の騒動に少々絡んでいます。

短くてすみませんが、今回はここまでで。
(また続く)
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# by flight009 | 2005-04-30 19:42 | 連載-民意と官意と大きな声

私の仮説

Excite エキサイト : 社会ニュース(共同通信)
※この記事、なんだか支離滅裂なんで、下の毎日新聞のほうがおすすめです。

Excite エキサイト : 社会ニュース(毎日新聞)
Excite エキサイト : 社会ニュース(毎日新聞)
02年4月から始まった新学習指導要領の定着度をみる初のテストで、旧指導要領下で行われた前回(02年)と同一の問題のうち約43%が前回より正答率が高かった。小5~中3の延べ23教科のうち、中1の社会と数学を除くすべての教科で前回より点数が良かった。学習意欲・時間も増加に転じた。一方、昨年末の国際学力調査結果で指摘された記述式問題の弱さは今回も見られた。「学力低下」の原因とも言われる新指導要領で学んだ児童生徒の点数が上がったことで、改めて「学力」をめぐる議論が起きそうだ。


いろいろと混乱を招いているようですが、一旦整理してみます。

○02年4月に、新学習指導要領が実施された。
○最近、国際的な学力調査などで、日本の学力低下が指摘されてきた。
○中山文相は、スクールミーティングの席で、学力低下はゆとり教育が一因だと、中学生に謝罪した。
○しかし、今回の調査では、学力は応用問題以外では、おおむね向上している。
○ただし、現在の見直し方針に変更はなし。

一見、矛盾しているようですが、解釈はできると思っています。

以前から、(このへんとかで)自分は次のような主張をしています。

「学力低下の大きな要因は、社会が『勉強が大事だ』という、あたりまえのことを言わなくなったからだ」

この主張に立脚して、自分は次のような仮説を立てます。

○「受験戦争」などの「反省」(これにも一言いいたいガ、)に基づき、「勉強よりも大事なことがある」といい、学力軽視の傾向高まる
○文部科学省も、それをうけて「ゆとり教育」を打ち立てる。
○国際的な学力調査などで、日本の学力低下が明らかとなる
○その反省から、最近は「勉強が大事」と、また言うようになった。
○その結果、学力低下に歯止めがかかる
○そのため、今回の調査では「回復」の傾向が出た。ただし、応用問題以外では。
○だけど、文部科学省は現在の見直し路線を改めない予定。

自分は、今回の結果は、むしろ自分の主張を裏付けていると考えます。
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# by flight009 | 2005-04-22 23:02 | 教育について思うこと

大失態

Excite エキサイト : 社会ニュース
15日午後9時25分ごろ、東京都港区元麻布の駐日中国大使公邸に、スプレーでペンキのような液体が吹き掛けられているのが見つかった。警視庁は日中関係の悪化に便乗した悪質ないたずらとみて器物損壊容疑で調べている。

そりゃ、この件で一番悪いのは、ペンキを塗った犯人だろうとは思いますけど.....
警視庁警備部によると、公邸は24時間警備の対象にはなっておらず、機動隊や所轄署の警察官が、定期的に巡回していたという。

.....なにをたーけたことこいとりゃーす。


その程度じゃ、こういう結果になるくらいのことは予想つかないの?

警視庁は今回の事態を厳粛に受け止めるべきでしょう。

警視庁と、日本国の名誉にかけ、何が何でも犯人を捕まえてください。

で、それはそれとして....

毎度おなじみのナイアガラさんの記事、リンクさせていただきます。読んでみてください。
カナダ生活 ♪Maple Leaf♪~Cross Culture~ 「教育と環境」
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# by flight009 | 2005-04-16 22:56 | 治安と安全について思うこと

民意と官意と大きな声 ~外来生物法のパブリックコメントから~(4)

民意と官意と大きな声 ~外来生物法のパブリックコメントから~(3)の続き

まず、前回の参照文献は細かすぎたかもしれないので、
パブリックコメントの結果について
という資料も提示しておきます。ただし、こちらは質問のまとめだけですので、それに対する環境省側のコメントはついていません。

さて、では、役所のほうの分類で、
[1]被害の判定に係る科学的知見に関するコメント
から見てゆきましょう。

まず、「反対」の意見を、ごく大雑把にまとめれば、次のような内容に絞られるでしょう。そして、それに対する環境省側の意見もまとめておきます。

○科学的調査データが十分になく、選定の基準が曖昧なので指定に反対。ねつ造された資料もあるのではないか。既に日本の生態系の一部であり選定・駆除に反対。いまさら駆除するなんて納得できない。
専門家会合において、オオクチバスは生態系等に被害を及ぼすものとして評価がなされています。」

○今、バスを防除すると、現在の生態系が崩れて、在来種に悪影響を与えたり、他の外来種が増加して新たな問題が生じる。
防除については、在来種に影響を与えることのないよう配慮が必要と考えています。

○湖沼の環境悪化が在来魚が減少した主たる原因。オオクチバスが原因ではない。
専門家(以下同文)。オオクチバス以外の要因が存在するか否かにより、その結論が変わるものではないと考えられます。

○環境省の以前の報告にも、「生態系への(オオクチバスの)被害の知見が無かった」とあるではないか。皇居のお堀でも、バスは在来魚と共存している。
ご指摘の報告書では、生物群集と非生物的環境を合わせたものとして定義した生態系への影響については「知見はほとんどなかった」としていますが、ブラックバス等による生物群集への影響があることについて、皇居外苑壕の例も含めて記述しています。本法において生態系への影響は生物群集への影響を意味しています。


簡単に言ってしまえば、
○専門家会合で「指定が必要」との結論が出ているから、科学的知見は十分だし、それに対して認識を変える必要のある情報は無い。
○他の原因があるからといって、指定をしなくてよい理由にはならない。
○防除は慎重にやります。
○この法律でいう「生態系等への影響」というのは、生物群集への影響のことだ。
というのが、環境省の「返事」ということでしょう。

ここで、問題があるとすれば、コメントの中でも指摘されている「専門家会合の科学的知見」が、信頼できる内容なのか、ということ、そして、防除は実際にはどのように実施されるのか、ということでしょう。

次回からは、この2点を、専門家会合の議事などを見ながら考えてみたいと思います。

(まだ続く)
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# by flight009 | 2005-04-16 18:52 | 連載-民意と官意と大きな声

民意と官意と大きな声 ~外来生物法のパブリックコメントから~(3)

民意と官意と大きな声 ~外来生物法のパブリックコメントから~(2)の、続き

さて、そのパブリックコメントと、それぞれに対する環境省サイドの意見ですが...
次の場所にその詳細があります。
環境省報道発表資料-特定外来生物等の選定に係る意見募集(パブリックコメント)の結果について

とくに、こちらにFAQ的にまとめたものがあります。
特定外来生物の指定対象等に係るパブリックコメントの意見の理由と対応の考え方

なにしろ、10万件以上のコメントを整理しているんだから、お役人も楽じゃないナとは思いますね。むしろ、本当にちゃんと整理しているのかも疑問なんですが、世のウェブログで、「こんなことを書いたのに記載されていない」という意見はまだ見ていないので、一応はしっかりまとめているんでしょう。

さて、引っ張りすぎだと自分でも思いますが、やっとパブコメの中身に入りたいと思います。
でも、ついてきてくださる方、よろしかったら、先に内容は読んでみてくださいね。

(また続く)
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# by flight009 | 2005-04-14 22:34 | 連載-民意と官意と大きな声

民意と官意と大きな声 ~外来生物法のパブリックコメントから~(2)

民意と官意と大きな声 ~外来生物法のパブリックコメントから~(1)の、続き

さて、それで、「パブリックコメント」に対する環境省サイドの意見は、次の文書にまとめられています。
パブリックコメント結果を踏まえた考え方

これによると、パブリックコメントの意見は、
1.生態系等への被害の判定に係る科学的知見に関するもの
2.社会的・経済的影響に関するもの
3.他(心情的な理由、手続きに係る理由など)
に、分類した上で、1.2.にコメントしています。

1.生態系等への被害の判定に係る科学的知見に関するもの
については、「これらの意見は、これまでの本専門家会合の検討過程において提起された意見であり」「その結論を変更する必要がある意見は提出されなかったと考える」と、しています。
つまり、パブリックコメントで寄せられた意見は、「検討済み」であるので、検討をしなおす必要を認めない、ということです。
#巷間いわれている、「賛成意見が1万件以上あったから」というのは、公式なコメントとしては挙げられていないらしい...

2.社会的・経済的影響に関するもの
については、「釣りやキャッチアンドリリースを禁止するものでなく、この点について誤解がある」とした上で、「オクチバスによる生態系等に係る被害を防止することは喫緊の課題であり、本法の枠組みを活用することが重要」としています。
平たく言えば、「バス釣りが出来なくなる」というのは、「誤解である」とし、「バスの被害」を食い止めることよりも優先されるべき理由は見当たらない、ということでしょう。

さて、この言い分を検証することが、次のステップでしょう。

<続き>
民意と官意と大きな声 ~外来生物法のパブリックコメントから~(3)
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# by flight009 | 2005-04-10 18:09 | 連載-民意と官意と大きな声

民意と官意と大きな声 ~外来生物法のパブリックコメントから~(1)

先の自分の記事、放流できないと困る人、手を挙げてで、申しましたが、「オオクチバス」が外来生物法の指定をすることについてのパブリックコメント11万件、ブログでもいろいろな意見があるようです。

自分でも、あまりあいまいなままにはしておきたくない問題ですし、この土曜日にいろいろと調べてみました。

なんといっても、まずあたらねばならないのは一次資料。環境省のWebページを見ますと、こんなページがあります。
特定外来生物による生態系等にかかる被害の防止に関する法律(外来生物法)

こちらには、問題のパブリックコメントの詳細、「専門家委員会」の議事録など、議論に欠かせない資料がある程度そろっています。

とりあえず、読んで思ったのは、今回の「騒動」については、このページを一通り読んでから意見しないといけないな、ということです。ブログ上では、指定賛成、反対の両方の立場から種々の意見が述べられていますが、そもそもこの法律と、寄せられたパブリックコメントの内容について理解していないのではないか、と、思われるものも少なくありません。

まず、留意すべきこととして、下記のような点があると思います。

○キャッチアンドリリースを含め、バス釣り自体が規制されるものではない。
この法律と指定が、キャッチアンドリリースを含めたバス釣りを禁止するものではない、ということは、環境省も強調しています。

○専門家会合の結論は、「指定は必要」である。
専門家会合の、バスの取り扱いに関する文書としては、下記のようなものが公開されています。
オオクチバスの取扱いについて(案)
この文書では、バスの影響については否定できない、としたうえで、準備期間が必要なので、「準備を経て、半年を目途に指定に向けた検討を進める」としています。指定の必要が無い、としたものではありません。
専門家会合では、バスの指定や駆除の必要性については認めていることは留意する必要があります。

<続き>
民意と官意と大きな声 ~外来生物法のパブリックコメントから~(2)

<追記>
Excite エキサイト : 社会ニュース
日本固有の生態系を守る外来種被害防止法で、政府は22日、輸入などを規制する「特定外来生物」の第1陣として、オオクチバス、コクチバスのブラックバス2種を含む動植物37種類を指定する施行令を閣議決定した。施行日は6月1日。

絶対にあってはならないこと:かけこみ放流
全国の河川で、警戒の必要は無いのか、それが今心配です。
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# by flight009 | 2005-04-09 21:37 | 連載-民意と官意と大きな声

放流できないと困る人、手を挙げて

Excite エキサイト : 社会ニュース

この法律、「釣っちゃいけない」という法律ではありません。
勝手に飼ったり、放したり、輸入しちゃいけないという法律です。

反対意見はめちゃくちゃ多かったようです。ただ、その中で、「勝手に放流できなくなると困る理由」は、いったい何なんだろうか、と。
この9万余のコメントは、それを明らかにしてくれるのだろうか、と。

私にはわかりません。それしか言いようがありません。

[続き]
民意と官意と大きな声 ~外来生物法のパブリックコメントから~(1)
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# by flight009 | 2005-04-05 23:00 | 環境について思うこと