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トラックバックが盛り上がっていますが、なんか根本的に間違っている気がします。 教師が授業中に番号を発表すると、学生は携帯電話で専用ウェブサイトに接続、番号と講義名を入力する。1分以内に行わなければならず「(欠席した学生の代わりに返事をする)代返には、三重、四重の秘密の防止機能を考えている」(同大)ため、教室にいない学生が入力するのは不可能という。 ただ、大学側としてもっとも大事なことは、こっちのほうなんでしょうね。 これまではカードを配り、学生が名前を記入していたが、人数が多い講義の場合、カードの回収や、集計のためパソコンに打ち込むのにかなり時間がかかっていた。 なるほど、出席を取るといっても、100人からの学生の出欠を確認するというのはそれだけでも大仕事。それを「自動化」したいという大学の思惑は非常によくわかります。 あとはこのシステムの「悪用」を防止できればいいわけですが、まじめな学生に損をさせないで、不真面目な学生に得をさせないというのは、思いのほか難しいとは思うんですよね。 他にも言ってた方がいましたけど、携帯持ってない、携帯忘れた、電池が切れた、故障した、打つの間に合わない、なぜか圏外、その他もろもろ、トラブルの種は転がっていそうです。 まぁ、それは「技術的な」問題ですから、大学当局には学生の意見も聞きつつ、がんばっていただきましょう。 で、大学生が出席どうこうというのに愚痴を少々。 大学によりけりでしょうが、自分が大学生のころ、出席を取る講義は半分もなかったのではないかと。理系の専門科目は試験とレポートがすべてで、出席なんて屁のツッパリにもならないところもありました。 教授から聞いた話ですが、「この生徒は毎回講義に出て、最前列で熱心に講義を聴いてるから、なんとか単位をあげたいのですが」と、教授会(?)で言ったら、「そんなに一生懸命やってもこんな成績ならよっぽどできの悪いやつなんだろう」で、おしまいになったとか。 一般教養でも、「そんなに授業ばっかり出ていて大丈夫?」と、心配する教授がいたそうです。 と、いうのは、大学生は何も言わなくても、図書館とかで自分の勉強をするのが当たり前だったからなんですよね。(いまや、「大学生なのに勉強してるんだぁ」と言われる世の中ですけど。) 大学というのは義務教育ではないし、学生は大人なんだから、必要な講義には出ればいいし、そうでなければ出なければいい。講義がつまらなければ出席しないで自分で勉強して、教授も舌を巻くほどのレポートを書けばいい。自分も、ほどよくサボって、晴海の展示会やら、博物館やら荒らしまくってましたね。そのころの経験はたしかに役に立ってます。 当時から、出席というのは、「成績が悪くても出席がよければ、救済してやろうか」という程度のものだったと思います。ここまでして厳正に出席を取るということは、「出席することが単位の条件」という、高校生並みの扱いが始まっていたりしないかと、少々危惧しています。 だいたい、「代返」といえば聞こえはいいけれど、ようするに「出席を装う詐欺行為」で、本来はカンニングにも匹敵する不正行為。こんな手の込んだことをするよか、「代返をしたら停学」くらいのほうが、効果はあると思うんですが。 いずれにせよ、学生も何のために大学に行って、教授も何のために講義をしているのやら。 お互い、豆腐の角にでも頭をぶつけてから考え直したほうがよくないですかね。
by flight009
| 2005-02-08 23:33
| 教育について思うこと
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