富士急ハイランドの新型コースターで、異音を感じた係員がコースターを緊急停止させたという。
Excite エキサイト : 社会ニュース 同社によると、3日午後7時50分ごろ、コースターがホームに近づき、オペレーターがブレーキを作動させた直後「ガシャ」という金属音がした。非常停止ボタンでコースターはホーム手前約15メートルで停止、乗客18人は非常点検用通路でホームに戻った。けが人や気分が悪くなった人はいなかった。営業前点検で異常はなかったという。考え方はいろいろあるだろうけれど、私はあえて「よく止めた」と言いたい。 と、いうのは、言わずもがなの埼玉県のプール事故。あの事故についてはいろいろな問題があるけれど、最後の最後、格子蓋が外れているのが確認された段階で、ただちに流水ポンプを止めていれば、この事故は防げた可能性が高いのです。 今回の富士急ハイランドの事例では、(1)ちゃんと係員が装置を停止できるシステムがあり、(2)係員が異常を監視しており、(3)装置を安全に停止したわけです。この点、埼玉のプールとは大きく異なるわけです。 実際、今回のトラブルはたいした問題ではないのかもしれません。ですが、緊急停止させれば、このような記事になり、お客さんの受け取り方次第では、売り上げが減ることだってありえます。それでも止めたこと、それはむしろほめられるべきことで、少なくとも叩かれるべき事ではないはずです。 少しでも異常があったら止める、それは安全の鉄則です。しかし、最近は「だましだまし」運用したり、無視して無理矢理動かしてしまう、「応急処置」のまま、何年のほうっておく、そんな事例がここのところ急速に「顕在化」してきたように思います。その裏には、経済性といえば格好はいいけれど、ようは「お金第一」の、きわめて危険な文化の芽が、育ちつつあることのシグナルではないでしょうか。 JRの脱線事故、シンドラーのエレベーター事故、トヨタのリコール遅れ、パロマの湯沸かし器事故、私にはすべて、同じような根っこがあるように思えます。 とにかく、何かあったら止めること、それは何より大事なことです。その意味で、今回の富士急ハイランドの事例は、ちゃんと「止める」という「安全動作」が行われたわけで、その点はきちんと評価するべきでしょう。 富士急は、今後もこのような報道に臆することなく、「安全第一」の運行を続けて欲しいと思います。
by flight009
| 2006-08-05 11:48
| 治安と安全について思うこと
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